新規のお客様がたくさん来てくれるのに、2回目につながらない。美容室でよく聞かれるお悩みです。美容室で新規客がリピートしない理由は、技術への不満だけとは限りません。「次はいつ来ればいいか分からない」「来店後に何の連絡もない」といった、仕組みの抜けが原因のことも多くあります。
この記事では、リピートしない主な理由を整理し、来店中・来店後・クーポン設計の3つの場面で、明日から使える具体策をまとめます。
美容室で新規客がリピートしない主な理由は?
主な理由は、①仕上がりや接客への小さな不満が伝わらない、②次に来る理由とタイミングが分からない、③来店後のフォローがない、④初回の特典が目的だった、⑤予約が取りづらい、の5つに整理できます。数字で示せるデータはありませんが、現場でよく挙がる理由として順に見ていきます。
①小さな不満が、言われないまま終わっている
「少し短すぎた」「家で再現しにくい」と感じても、お客様はその場で言わないことがよくあります。不満は伝わらず、次の予約が入らないだけで終わります。
②次に来る理由とタイミングが伝わっていない
カットの持ちやカラーの色持ちは、お客様には分かりにくいものです。「次はいつ頃が目安か」を聞かないまま帰ると、気づけば数か月たち、別のお店に行ってしまいます。
③来店後のフォローがない
お会計が終わると、お店とお客様のつながりが切れてしまうケースです。お礼も、仕上がりの確認も、次回のご案内もなければ、お店は印象に残りにくくなります。
④初回の特典が目的だった
初回限定の割引が目的で来たお客様は、通常料金になると来店が止まりやすくなります。これは特典の見せ方と、2回目の設計で変えられる部分です。
⑤予約のしやすさ
次回予約を取らずに帰り、あとで電話やネットで探す手間がかかると、そこで離れてしまうことがあります。
自店のリピートしない原因はどこ?3つの確認ポイント
原因は、「来店前」「来店中」「来店後」のどこで途切れているかを分けて見ると探しやすくなります。まずは次のチェックリストで、当てはまるものを数えてみてください。
- カウンセリングで、お客様の普段のお手入れ・お悩みを聞いている
- お会計のとき、次回来店の目安を伝えている
- 仕上がりの持ちや、自宅での再現方法を説明している
- 来店当日か翌日に、お礼の連絡を送っている
- 初回のお客様の連絡先(LINEなど)を、その場で登録してもらっている
- 2回目に使える案内(クーポンや次回メニューの提案)がある
- お客様が次回予約を、スマホからすぐ取れる
チェックが付かなかった項目が、見直しのスタート地点です。全部を一度に変えようとせず、まず1〜2個だけ決めて続けるほうが、現場では定着しやすくなります。
来店中にできる、2回目につなげる具体策は?
来店中にできる一番の具体策は、「次回の目安」と「次にやること」を、施術の流れの中で一言添えることです。大がかりな準備は要りません。
- カウンセリングで「普段どうしていますか」を聞く:朝のセットの時間、ドライヤーの習慣などが分かると、提案が具体的になります。
- 仕上げのあとに、再現のコツを1つだけ伝える:たくさん伝えるより、1つに絞るほうが覚えてもらえます。
- 次回の目安を、期間とメニューで伝える:「このスタイルなら、整えに来るのは○週間後くらいが目安です」のように、お店のメニューごとに言い方を決めておきます。
- 連絡先を登録してもらう:来店後のフォローには連絡手段が欠かせません。名前だけでも登録できる方法にすると、お客様の負担が小さくなります。
- 仕上がりの違和感を聞く:「気になるところはありませんか」と最後に確認すると、不満が当日のうちに出てきやすくなります。
来店後はいつ、何を送ればいい?フォローの流れ
来店後のフォローは、「当日のお礼」「数日後の仕上がり確認」「そろそろの時期のご案内」の3回に分けると整理しやすくなります。送る回数を増やしすぎないことも大切です。
| タイミング | 送る内容の例 | ねらい |
|---|---|---|
| 来店当日〜翌日 | お礼と、ホームケアのひとこと | お店を覚えてもらう |
| 数日後 | 仕上がりの様子を聞く一言 | 不満を早めに拾う |
| 次回の目安の頃 | 「そろそろ」のご案内と予約のリンク | 来店のきっかけをつくる |
送る時期の目安は、お店のメニューごとに決めてください。カットとカラー、パーマでは来店の間隔が違うからです。数字をそのまま他店に合わせるのではなく、自店のお客様の来店間隔を見て決めるのが基本です。
文面は、売り込みよりも気づかいを中心にします。たとえば「その後、スタイルの調子はいかがですか。気になることがあれば、このLINEでお知らせください」といった内容です。返信しやすい一言があると、お客様からの声が届きやすくなります。
初回クーポンだけで終わらせないための工夫は?
初回クーポンで終わらせないコツは、「2回目の案内」を最初から用意しておくことです。初回の割引だけがあって、2回目に向けた提案がないと、お客様は通常料金になった時点で比べ直します。
- 初回の来店時に、2回目に使える案内を渡す、または送ると伝える
- 案内は値引きだけでなく、「前回のスタイルに合うトリートメント」のように、お客様に合った提案も組み合わせる
- 期限を長くしすぎず、次回の目安の時期に合わせる
- 割引の幅は、お店の利益を見て無理のない範囲にする
当社には、お客様のご利用状況に合わせて次回のサービスやクーポンをご案内する独自の顧客育成システム「SGP」があります。「初回だけ安い」で終わらせず、お客様とスタッフが長く付き合える関係を育てる考え方です。内容はお店に合わせてお見積りします。
フォローが手作業で続かないときは、どうすればいい?
忙しいサロンでは、手作業のフォローが続かなくなりがちです。そんなときは、お礼や次回のご案内を自動で送る仕組みを使う方法があります。続けられる形にすることが、2回目来店につなげる近道です。
当社のリピート客増加システムは、来店後のお礼や次回来店のご案内を、お客様ごとのタイミングでLINEから自動送信します。手間をかけずに、「そろそろ行こうかな」と思ってもらう流れをつくるためのものです。お客様が普段使っているLINEで届くので、新しいアプリを入れてもらう必要がありません。
ホームページをご契約の方は、オプションのサロンLINE(月額3,000円・税別)で、ご来店後の口コミのお願い、「そろそろ」の時期の次回のお誘い、お誕生日・お久しぶりのメッセージを自動で送れます。お客様登録は、お名前だけでも大丈夫です。なお、LINE公式アカウントの利用料(送る通数に応じたLINEのプラン料金)はサロンLINEの料金に含まれず、LINEへのお支払いになります。
どの仕組みも、リピートの増加をお約束するものではありません。ただ、フォローを「思い出したときだけ」から「毎回同じように届く」形に変えると、お店側の負担も減り、お客様にも安心してもらいやすくなります。
まとめ
美容室で新規客がリピートしない背景には、不満が伝わらないこと、次回の目安が伝わっていないこと、来店後のフォローがないことなど、見直せる点が多くあります。まずはチェックリストで途切れている場面を見つけ、来店中の一言、来店後の3回のフォロー、2回目の案内の順に整えてみてください。
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