美容室の新規再来率の計算は、「新規で来たお客様のうち、決めた期間内に2回目も来てくれた人の割合」を出すだけです。式は 2回目に来店した新規客の数 ÷ 新規客の数 × 100。大切なのは、数える期間を最初に決めて、毎月同じルールで続けることです。
この記事では、計算の手順、数え方でズレやすいところ、数字を見直すときの目安をまとめます。なお、業界の平均値は「何日以内を再来とするか」などの決め方で変わるため、ここでは他店の数字ではなく、自店の数字を比べる方法をお伝えします。
新規再来率とは?美容室での計算式
新規再来率とは、初めて来店した新規客のうち、その後に2回目の来店をした人の割合です。美容室では「新規客が定着しているか」を見る基本の数字になります。
計算式はこの一本です。
- 新規再来率(%)= 2回目に来店した新規客の数 ÷ 新規客の数 × 100
たとえば、計算を分かりやすくするための例として、ある月の新規客が30人、初回から90日以内に2回目に来た人が18人なら、18 ÷ 30 × 100 = 60%です。この数字は計算の説明用の例で、目標値ではありません。
計算の手順は?追跡法と簡易法の違い
正確に出すなら、月ごとに新規客をグループ分けして、その後を追いかける「追跡法」がおすすめです。手間を減らしたいときは、月内の数字で割る「簡易法」もありますが、ズレが出やすい点に注意が必要です。
| 方法 | やり方 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 追跡法 | ある月の新規客の名簿をつくり、初回から決めた期間(例:90日)以内に2回目が来たかを数える | 数字の変化を正しく比べたいとき | 期間が終わるまで結果が出ない |
| 簡易法 | その月の「2回目来店の人数」÷「その月の新規客数」 | とにかく早く目安を知りたいとき | 2回目の人は先月の新規客も含むため、新規数が増減すると数字がぶれる |
追跡法の手順(4ステップ)
- 期間を決める:「初回から何日以内の2回目を再来とするか」を決めます。ご自身の平均的な来店周期に合わせて、60日・90日などにします。
- 新規客の名簿をつくる:対象月に初めて来たお客様を一覧にします。
- 2回目の来店を数える:名簿のお客様が、決めた期間内に再来店したかを確認します。
- 割り算する:再来した人数 ÷ 新規客数 × 100 で出します。
追跡法では、直近の月は観察期間が終わっていないため、低く出ます。たとえば90日で見るなら、結果が確定するのは約3か月後です。直近月の数字だけを見て「下がった」と判断しないようにしましょう。
数え方でズレやすいところは?
ズレやすいのは、「同じ人をどう判断するか」と「新規の定義」です。次のチェックリストで、集計前にルールをそろえておくと、毎月の数字を安心して比べられます。
- 新規客の定義は決まっているか(「自店に初来店の人」だけを新規とする、など)
- 予約サイトの名義と、レジやカルテの名義が違っていないか(旧姓・ニックネーム・家族の名義)
- ご紹介や家族連れの2回目も、同じルールで数えているか
- 再来の期間を、月ごとに変えていないか
- カットだけの人と、カラー・パーマの人を混ぜて見ていないか(来店周期が違うため)
- 担当を変えて2回目に来た人を、再来から外していないか
特に、期間と新規の定義は一度決めたら動かさないことが大切です。ルールを変えると、数字が上がったのか下がったのか、比べられなくなってしまいます。
新規再来率を見直すタイミングの目安は?
見直すタイミングの目安は、「自店の過去の数字から下がったとき」と「数字の内訳に大きな差があるとき」です。他店の平均より高い・低いで判断するより、自店のこれまでと比べるほうが、原因をつかみやすくなります。
- 過去3〜6か月の平均より下がっている:1か月の上下に慌てず、複数月で見ます。
- 新規客は増えているのに、再来した人数が増えていない:集客の入口と、2回目につなぐ流れがかみ合っていない可能性があります。
- スタッフ別に差がある:技術の優劣というより、次回のご案内の仕方や、カウンセリングの時間の違いが出ることがあります。
- メニュー別・集客経路別に差がある:クーポンで来た人と、ホームページや口コミで来た人とで違いが出ることがあります。
- 2回目までの日数が長くなっている:来店周期が空いてきているサインです。
あわせて、来店当日に次回予約を取れた人の割合(次回予約率)も見ておくと、再来の結果を早めにつかめます。
数字が下がっていたら、まずどこを見る?
まずは「入口(新規の来方)」「当日(カウンセリングと次回のご案内)」「来店後(連絡)」の3つに分けて見ると、どこを直すかが絞れます。
| 見る場所 | 確認すること |
|---|---|
| 入口 | 集客経路ごとの再来率の差。お店のホームページやメニューの内容と、実際の施術にズレがないか |
| 当日 | お悩みを聞く時間、仕上がりの説明、次回の来店時期の提案ができているか |
| 来店後 | お礼の連絡、「そろそろ」の時期のお声がけをしているか |
来店後の連絡は、忙しい日ほど後回しになりがちです。当社のリピート客増加システムは、来店後のお礼や次回来店のご案内を、お客様ごとのタイミングで自動でLINEから送ります。手間をかけずに「もう一度来てもらう流れ」を続けられることが、サロンにとっての利点です。ホームページをご契約の方は、オプションのサロンLINE(月額3,000円・税別)でも、お礼や「そろそろ」のお誘いを自動で送れます。LINE公式アカウントの利用料は別にかかります。
なお、入口の部分は、ホームページの内容も関係します。ホームページを見て来た人が、メニューや料金、雰囲気を事前に理解できていると、来店後のイメージ違いが起きにくくなります。今のホームページの状態は、SALON SCOREの無料診断で点数と改善点を確認できます。
まとめ:まず「期間」を決めて、自店の数字を毎月そろえて見る
美容室の新規再来率の計算は、「2回目に来た新規客 ÷ 新規客 × 100」。期間と新規の定義を決め、毎月同じルールで出すことがいちばん大切です。見直しの目安は、他店との比較ではなく、自店の過去3〜6か月、スタッフ別、メニュー別、集客経路別の差です。
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